腕の神経麻痺について【よくある症状】

腕の神経麻痺 よくある症状

机に突っ伏して寝ていたら腕が痺れてしまった、という経験されたことはありますか。
これは神経が圧迫されて起こる、軽度の腕の神経麻痺によるものです。
すぐに回復するものであれば特に問題ございませんが、日常生活で頻繁に起きたり、常に痺れが続く場合には注意が必要です。

今回は、意外と日常生活の中でも起こりやすい腕の神経麻痺について解説してまいります。
最近腕がよく痺れることがある、腕や手が動かしにくい、といった症状がある方はぜひチェックしてみてください。

この記事でわかること

・腕の神経の種類・働き
・各神経麻痺の原因と引き起こる特徴的な症状
・腕の神経麻痺の治療法・気をつける点

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腕の神経の種類

腕には、①橈骨神経 ②尺骨神経 ③正中神経 という3つの大きな神経があります。
それぞれの神経は、下記のような働きをします。

①橈骨神経(とうこつしんけい)

・手首を伸ばしたり、指を伸ばす動きや、手首を捻る動き(ドアノブを回すときなど)を支配
・手の甲側の感覚の支配

②尺骨神経(しゃっこつしんけい)

・手首を曲げたり、小指・薬指を曲げる動き、親指を人差指へつける動きや
親指以外の4本の指を開く動きと閉じる運動を支配
・小指と薬指半分の感覚の支配

③正中神経(せいちゅうしんけい)

・手首を曲げたり、指を曲げる働き、親指と小指とをあわせる動きを支配
・手のひら側の感覚の支配

腕の神経の走行

神経の走行

手の感覚神経支配

感覚の支配領域

これらの神経に麻痺がおきると、どのような症状がでるのでしょうか?

橈骨神経麻痺

橈骨神経麻痺の原因

橈骨神経麻痺は、上腕部への圧迫が原因でおこることがあります。
その他、骨折や外傷などでもおこることがあります。

橈骨神経麻痺は「ハネムーン症候群」や「サタデーナイト症候群」とも呼ばれ、腕枕をしたまま寝てしまったりすることでの持続的な腕への圧迫が原因になります。

学生時代、授業中机につっぷして寝てしまった後に、腕がシビレてしまった経験が一度はあるのではないでしょうか?
このシビレも、長時間神経が圧迫されてしまったことが原因です。
また、飛行機や電車内でも腕を圧迫するような体勢で長時間寝てしまったりした後にもおこることがあります。

橈骨神経麻痺の症状

橈骨神経麻痺がおきると、手の甲にシビレを感じるようになります
運動機能障害としては、手首を伸ばすことができなくなったり、指を真っ直ぐに伸ばすこともできなくなります。この症状は見た目にも特徴的であり、「下垂手」「下垂指」と呼ばれます

手首の筋力が弱くなるため、ちょっとしたものを持つこともできなくなります。ペンも上手く持てなくなるので、字が書けなくなったり、パソコンのキーボードも打てなくなります

また、感覚障害では親指側の感覚が鈍くなることがあります。手の甲や腕にかけてのむくみもよくみられる症状です。

尺骨神経麻痺

尺骨神経麻痺の原因

尺骨神経は皮膚に近い部分に分布しているため圧迫を受けやすい神経で、とくに圧迫を受けやすい場所が2ヶ所あります。

最も多いのは肘の内側で、この部分を手で軽く叩くだけでも指先までシビレがおこります。この場所で尺骨神経の圧迫がおきる麻痺を「肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)」と言います。

もう一つは、小指側の手のひら部に尺骨神経が通るギオン管という場所があり、そこで神経が障害されおこる麻痺を「ギオン管症候群」と言います。

「肘部管症候群」は変形性肘関節症に関連して発症することが多いです。
変形性肘関節症では骨棘やガングリオン形成により尺骨神経が圧迫されます。また幼少期の上腕骨骨折後などの変形により症状が出現することもあります。

骨棘…骨同士の摩擦や変形によって発生する骨のトゲのこと
ガングリオン…関節付近にゼリー状の物質が詰まった袋状の腫瘤(しゅりゅう)ができる疾患

「ギオン管症候群」は、手首を酷使することで発症することがあります
具体的には、自転車やゴルフなどの握力を必要とするスポーツでおこります。その他、交通事故による外傷や骨折、ガングリオンなどの腫瘤による圧迫により起こります。

尺骨神経麻痺の症状

尺骨神経麻痺がおこると小指と薬指の小指側半分、前腕の小指側の一部の感覚が障害されます。
また、手首を曲げたり、小指薬指を曲げ伸ばししたりする動きや、手指を開いたり閉じたりする動きが障害されます。
ただし、尺骨神経は上腕から前腕、指先に至るまで走行しているため、障害を受ける部位によって現れる症状は異なります。

たとえば肘部管症候群では、指先の感覚(小指と環指の小指側半分)が障害されやすく、運動機能では特に小指薬指を曲げる力が低下し、手の筋肉の麻痺が強くなると特徴的な変形(かぎ爪変形)が生じます。この症状は「鷲手変形」とも言われます。
また、麻痺により手の筋肉が広範囲に萎縮すると、指の骨が浮き出てみえるようになります。

鷲手変形

尺骨神経麻痺を生じると手に変形を生じ、箸を持つ、ボタンをかける、チャックをあげるなどといった細かい動作が困難となります。また、しびれや痛みといった症状も重なり、日常生活に影響が出てきます。

正中神経麻痺

正中神経麻痺の原因

正中神経麻痺は、骨折などの外傷、開放創やケガにより起こります

また、神経が走行する部位が周囲の構造物に挟まれている場合にも起こります。
このような原因でおこる麻痺を「絞扼性神経障害(こうやくせいしんけいしょうがい)」と言い、代表的なものには「手根管症候群」があります。

その他、ガングリオン、腫瘍・腫瘤、神経炎などでも正中神経麻痺はおこります。

正中神経麻痺の症状

正中神経が肘より上で傷害された場合、親指から薬指の一部にかけての手のひら側の感覚障害、手首や手指を曲げたりすることができなかったり、さらに親指の付け根の筋肉(母指球筋)の筋力が障害されます。

前腕から手首までの間の正中神経が傷害された場合、小指以外の指先にジンジンするようなシビレを感じたり、親指から薬指の一部の感覚障害、親指の付け根の筋肉の障害が起こります。

また、麻痺が進行すると物を掴んだり、つまんだりするような動作ができなくなります。
親指と人差し指の運動に障害がおこり「OK」サインのようなポーズができず、指先を曲げることができないので、「OK」サインが「涙のしずく」のような形になってしまいます(ティアドロップサイン)
親指と人差し指に障害が起こっているため、手を握ろうとしても薬指と小指だけが曲がる「祈祷手」と言われる状態がみられることもあります。

ティアドロップサイン

祈祷手

その他、肘から前腕部にかけてのシビレも起こることがあります。

腕の神経麻痺の治療法・改善点

骨折や脱臼、外傷や腫瘍などが原因となる神経麻痺に関しては、早期に手術が必要となりますが、そうでないものに関しては保存療法での改善が見込めます。
保存療法の適応となる神経麻痺でも、早期に治療を行うことが大切です。
症状が進み神経への負担が大きくなると、回復が困難になってくるからです。

マッサージなどの手技療法で筋肉の緊張を緩和させたり、電気治療器で神経刺激をして神経細胞の活性化を促したりして自然治癒力の向上や血行の改善をしていきます。

使いすぎが原因となる場合、まずは患部を安静にすることが大切です。
橈骨神経麻痺のように、睡眠時の姿勢などが原因で起こったものに関しては、生活習慣の見直しや寝方、姿勢の改善も必要となります。

また、食事面ではビタミンB12を含む食品を意識して摂取しましょう。
ビタミンB12には神経を修復する作用があるといわれており、肉や魚、卵、乳製品などの動物性食品に多く含まれています。
レバー、貝類(しじみ、あさりなど)、さんま、いわし、海苔などがおすすめです。

まとめ

腕の神経麻痺について解説してみましたが、いかがでしたでしょうか?

腕の神経麻痺は、原因や圧迫される神経の種類により症状などが異なります。
正しく判断して、正しい処置・生活習慣の見直し等が重要です。軽度のものであっても、早めの治療が大切です。

腕に違和感やしびれ、麻痺症状がありましたらお気軽にYOKOHAMA SEEDにご相談ください。

横浜SEEDの治療プログラム

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Nancy Lira
22:02 10 Jan 24
寒い季節についつい運動不足になり、自宅では手抜きの筋トレ、ストレッチになっています。そのような中、腕も上がるようになり、日々の生活もやりやすくなり動きが良くなりました。足首の固さ解消、腕〜胸筋の筋トレを自宅でも工夫してやろうと思っています。いつもありがとうございます。
古川本能寺の変
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13:01 24 Oct 23
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