前回は足関節捻挫の症状や治癒期間についてお話しさせていただきました。
今回は足関節捻挫に出くわしてしまった時の対処方、固定法をご紹介したいと思います。
足関節の応急処置・固定方法
日常的に足首を捻ったりすることが時々ありますが、歩行可能な軽症であればよいですが、歩けないほど痛みが出るときもあります。
そんな場面に出くわしたときに、どんな処置を行えるとよいのか解説していきます。
応急処置は何をすればいいの?
怪我をした場合の応急処置としてRICE処置という方法あります。
Immoobilization(固定)
Cool(冷却)
Elevation(挙上)
の頭文字をとったものです。受傷後のこれらを適切に行うことによって、早期回復につなげることができます。
受傷後、身体が回復するための反応として炎症、腫れが出てきます。しかし、炎症、腫れが強すぎるとかえって回復を遅らせてしまうのです。RICE処置とは、この炎症、腫れを抑えることにより痛みの低下、治癒促進といった効果が期待されます。
実際にどうやってやるの?
それではスポーツ現場で実際どのような手順で行うか、またその際の注意点をご紹介します
- 受傷直後は、足を着かないようにしてコートやフィールドから出します。
- すぐに裸足にする。
捻った方向に足をもっていくと、痛みも強く靭帯をより損傷させてしまう場合があります。靴紐を緩め、関節をできるだけ動かさないようにして下さい。 - アイシングをします。
様々な道具がありますが、やはり氷嚢が一番だと思います。保冷材を使うという方をよくお聞きしますが、凍傷になってしまう可能性が非常に高まってしまいます。
冷シップもコールドスプレーもアイシングとしての効果はほとんどありません。
氷嚢に氷を入れ空気を抜く。これだけで大丈夫です。
しっかり冷やすためには、氷との密着感も大切です。空気を抜くことによってしっかり氷を患部にあてることが出来ます。
冷せば冷すだけ効果でる訳ではなく、むしろ冷しすぎると凍傷のリスクがでてきてしまいます。
20分冷やし40分休むサイクルを繰り返し行って下さい。 - 足を上げ安静に過ごす
足を上げておくと、患部への血流が少なくなります。そのことにより、腫脹を軽減させ治癒促進が期待できます。 - 固定をする
包帯で固定します。
使う包帯やテーピングについて
包帯もテーピングも様々な太さがありますよね。これは部位やカラダの大きさによって、使い分けるために様々な太さが用意されています。
オススメは包帯は4列(7.5㎝)テーピングは38㎜これが一番扱いやすいと思います。
包帯はこのサイズがあれば、指以外全ての部位に使うことができます。
テーピングも他の部位に使うとき裂いて細くすることもできますので、これがあれば多くの怪我に対応することができます。細すぎると、固定力がとても弱くなってしまいますのでご注意を。
「大は小を兼ねる」少ない部費でも救急箱を充実させることができますので、是非参考にしてみて下さい。
当院では早期回復、再発防止に力を入れるため、最新の医療機器、国家資格を持ったリハビリのプロが在籍しております。
捻挫でお悩みの方は、お気軽にご相談下さい。